manamiの私ごとですが#11 桜を訪ねて南足柄・大雄山最乗寺と花咲く里山

manamiの私ごとですが#11 桜を訪ねて南足柄・大雄山最乗寺と花咲く里山

3月20日を過ぎた頃だったでしょうか。

東京の開花宣言のニュースを聞いて「今年の桜は早いのかな」と思いましたが、その後寒い日が続き、結果としては長くお花見が楽しめたようです。

そんなきぜわしい3月末の日曜日。

「今日行っておかないと!」と、午後からでしたが、いつもと同じく高齢の母とポメラニアンのぽんたと一緒にお花見ドライブに行ってきました!

今回の行き先は南足柄市の大雄山最乗寺と花咲く里山。

最乗寺は「桜スポット」ではないのかもしれませんが、本堂前のしだれ桜がきれいだと聞いて行ってみることに。

犬連れOKなのも嬉しい!

一方の花咲く里山は南足柄の春めき桜に続き、私が毎年行きたいお気に入りの桜スポットなんです♪

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最乗寺は本堂前の枝垂れ桜が見事



まず向かったのは大雄山最乗寺。

こちらは今から600年以上前、了庵慧明禅師という和尚さんが建てたお寺で、天狗の伝説が残るお寺としても知られています。


なぜ天狗かというと……?

了庵慧明禅師のお弟子さんに、もともと山伏だった力持ちの道了さんという僧侶がいたそう。

道了さんは滋賀県大津市にある三井寺で修行をしていましたが、師匠の了庵慧明禅師が最乗寺を建てると聞くと、山を越え野を走り、一日で(!)了庵慧明禅師のもとに駆けつけました。

そしてお寺を建てる総責任者として、神通力で谷を埋めたり、岩を持ち上げて砕いたり、500人力を発揮して活躍。

文字通り、元山伏としての腕を振るったのですね!

その後、了庵慧明禅師が75歳でこの世を去ると、永久にお寺を護るために天狗の姿に化身して舞い上がり、山の中に飛び去ったと伝えられています。

以来、天狗がお寺の守護神として祀られるようになったのです。

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天狗の高下駄は対をなすため、夫婦円満にも通じるとか



境内には様々な天狗の像があり、天狗が履いた「世界一」と言われる大きな下駄も。

最乗寺は子どもの頃から何度も行っていて、「天狗のお寺」とか「道了さん」などと呼んだりしていたのですが、今回改めて「天狗伝説」を読み直して、今さらながらそういうことだったのね、と勉強になりました(恥)。

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参道の石段を上ったところで振り返ると……長い!


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階段が多いお寺としても有名



山の中の杉林に覆われた最乗寺はとても神秘的で、参道の石段を歩くだけでも厳かな空気に包まれ、何かパワーをもらえるような気持ちになれます(息は切れますが笑)。

というのも、実は最乗寺にはパワースポットが点在していて、近年ではパワースポットを目的に訪れる参拝者も多いとか。

ホームページには「パワースポットを巡るスタンプラリー」なんていうものも紹介されていました。

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額縁みたいな風景に、石段を上った疲れも吹き飛ぶ!


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例年より少し早く見ごろを迎えたよう


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満開の枝垂れ桜に引き込まれます


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本堂と御真殿は築地本願寺や平安神宮を手掛けた伊東忠太氏の設計によるもの



また、最乗寺には本堂を始め堂塔が30余棟あり、階段は合計708段もあるそう。

大雄山の最も高いところにある奥の院に行くには、最後一気に350段を登らなくてはいけません。

……ですが、さすがに母には厳しいので、今回は中腹あたりにある本堂前の枝垂れ桜を見て、周辺をゆっくり散策して引き返しました。

それでも見ごたえ十分。

清々しい空気のなか、たくさんパワーをいただきました。

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江戸時代末に建立された多宝塔は、最乗寺境内の中で一番古い建築物なのだそう


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御供橋を渡って「結界門」をくぐると道了尊の聖域に


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「結果門」とともに「清心の滝」もパワースポット


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長い石段を振り返るぽんた(抱っこだったけど)



ちなみに数年前、私自身の病気平癒のため奥の院までお参りに行ったことがあったのですが、その際、住職が「坂を下りたところに了庵慧明禅師の妹の慧春尼様のお堂があるので、ぜひそちらもお参りしてみてください」と教えてくださいました。

そして慧春尼堂に参拝したところ、数か月後、無事に病気が治癒。

落ち着いた頃にお礼参りにも伺いましたが、そんな出来事もあって、私にとって最乗寺は思い入れのある場所でもあるんです。

慧春尼堂は特に女性におすすめのパワースポットとのことで、お願いごとのある女性はぜひ慧春尼堂にも立ち寄ってみてほしいな、と思います。

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お寺に枝垂れ桜、素敵です


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駐車場横の枝垂れ桜も迫力!



さて、最乗寺のあとは母の「おそばが食べたい」の一言で、参道の途中にある十八丁目茶屋で休憩。

昔ながらのお店で、女将さんとの何気ない会話も楽しい。

友人へのおみやげに、噛んで食べる飴「有平糖(ありへいとう)」の黒ごま味を買いました。

試食したら、サクサク食感が何とも言えずおいしくて!

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参道沿いの十八丁目茶屋でひと休み


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素朴な味わいにほっとします


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サクサク食感の「有平糖」をおみやげに




腹ごしらえした後は、車で5分ほど走って花咲く里山へ。

特別なものがあるわけではないのですが(それがいい!)、約150本の大雄紅桜がのどかな里山の春を彩ります。

この大雄紅桜は大雄町の固有種で、ソメイヨシノよりも濃いピンクが特徴。

「ここでしか見ることのできない、珍しい桜」なんて、貴重ですね。

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イベント期間中は地場産品などの販売も


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のどかな里山でのんびり


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鮮やかなピンクがかわいい♪


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地元の方に大切に育てられてここまでに……


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小さな丘に続く散策路


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春がぎゅっと詰まってます



菜の花の黄色や雪柳の白との組み合わせがまた、いいんですよねぇ。

散策といっても限られた範囲ですが、「日本昔話」に出てきそうな春を満喫することができます。

こちらの風景、母もとても喜んでくれました。

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山道のお散歩に、ぽんたもご機嫌




最乗寺と花咲く里山を巡った後は、前回「春めき桜」を見に行った時には定休日だった「石窯パン工房 たかはし」さんへ。

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こちらが「石窯パン屋工房 たかはし」さん


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味のある看板が目印


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自宅の玄関先がお店に



自家培養のぶどう酵母で仕込んだパンは少し酸味があるのですが、見た目ほど(?)固くなくて、噛むごとに粉の味がしっかりと感じられます。

りんごシナモン、ブルーベリージャム、クリームチーズ、チョコ甘夏ピール(200~250円)を購入しましたが、個人的にはブルーベリージャムがお気に入りでした!

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こだわりの天然酵母パンはバリエーション豊か


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パンと一緒に「食べ方」のメモも添えてくれます




さらにお次は、南足柄に来たらぜひ寄りたい「パティスリー カプリス」のカフェでコーヒータイム。

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素通りできない「パティスリー カプリス」



「お隣の店舗部分まで拡張した」そうで、以前はなかったカフェスペースができていました!

これは今すぐ食べるしかない!!(嬉)

ケーキや焼き菓子はもちろん、ジェラート、クロワッサンなどのヴィエノワズリーも揃います。

何を食べても間違いなくおいしそう。

季節ごとに通いたくなるお店です♪

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ケーキとジェラートで大満足!




ちょっとあわただしかったものの、「花より団子」的要素強めの充実したお花見ドライブになりました。

最乗寺は四季折々の景色が楽しめるし、花咲く里山では秋になると毎年「ざる菊まつり」が開催されるそう。

南足柄、山北、松田エリアは見どころがいっぱい。

ざる菊はまだ見たことがないので、今年こそ秋にまた行ってみたいと思います。

その頃には「カプリス」のタルトタタンが発売されてるといいな、と期待しながら……♪

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