急に暖かくなったと思ったらまた寒くなったり、文字通り三寒四温の春。
花粉の飛散を考えると憂鬱になりますが、早咲き桜開花のニュースを見たり、沈丁花の甘い香りがふと感じられたりすると、やっぱり春っていいなぁ、なんて気分が上がります♪
この時期、お店の商品やディスプレイも一気に春めいてステキですが、ケーキ屋さんのショーケースもイチゴや桜のピンク系スイーツが増えて季節感満載!
素材でいえばイチゴを筆頭に桜、抹茶、ホワイトチョコレートなどを使ったお菓子が多いでしょうか。
春のスイーツといえば……
フランスの伝統菓子に「フレジエ」というイチゴのケーキがありますが、初めて見た時(何十年も前ですが汗)は、あの美しいイチゴの断面をどうやって作っているんだろう?と興味深々になった覚えがあります。
ちなみにフランス語で「フレーズ」はイチゴの果実。
「フレジエ」は植物として、イチゴ全体を表現する言葉なのだそう。
ケーキの「フレジエ」はアーモンド風味のスポンジ生地に、バタークリームとカスタードクリームを合わせたムースリーヌというクリームを絞っていて、中にはイチゴがぎっしり!

「フランス版ショートケーキ」ともいわれているようですが、生地もクリームも濃厚な味わいで、ショートケーキよりもどっしり、食べ応えがあるかなと思います。
もちろん、レシピにもよりますが。
当時あまり馴染みのなかったバタークリームも、良い素材で丁寧に作られたものは風味豊かでスーッと口どけが良く、イチゴの酸味と相まって、こんなにおいしいんだなぁ!とわくわくしました。
大まかな仕込み方は、型に底生地を敷いてクリームを絞り、あらかじめ縦半分にカットしておいたイチゴを型にくっつけるように断面を外側にして並べて、さらにホールのイチゴを内側に並べ、隙間にぎゅっとクリームを絞っていきます。
その上に生地を乗せて、クリームを平らに塗って、ベリーのジュレを掛けたら完成!
見た目も華やかで、まさに春を象徴するお菓子。
最近食べていなかったので、思い出しているうちに食べたくなりました♪
もう一つ、私が「春スイーツ」で思い出すのは、イチゴジャムを巻いたロールケーキ。
以前は洋菓子の雑誌の編集の仕事をしていたので、パティシエの講習会を取材する機会も多く、そこでいただいたケーキでした。
場所は熊本。
「地元の素材を使ったお菓子」というテーマで、現在は東京・谷中で「パティシエ ショコラティエ イナムラショウゾウ」を営む稲村シェフが、熊本産の完熟イチゴで作ったジャムをしっとりした生地で巻き、おいしい生クリームで仕上げたロールケーキを紹介してくれたのです。

あくまでもシンプルな構成ですが、それが感動的においしくて、何十年経った今でも忘れられません。
素材や技術はもちろん、常々、稲村シェフのお菓子作りに対する熱い想いを聞いていたから……。
厳しくも優しく、何ごとにも一生懸命なお人柄を見ていたから……。
そんな個人的な想いもあるかもしれませんが、でも本当においしくて!!
そのしばらく後に稲村シェフが独立され、お店のスペシャリテとして「特製苺ロール」を出されていた時は嬉しくて飛びついたものです。
こちらもずいぶんいただいていないので、また食べてみたいなぁと思います。
……が、超人気店なので、行く時間やタイミングによって行列は必至。
なかなか簡単には購入できないと思うので、下調べしてから行かないと(汗)
ところで、イチゴといえば、最近はスーパーや八百屋さんでも様々な品種のイチゴが売られていますよね。
先日、白いイチゴを見かけました。
やはり洋菓子の雑誌の取材で、かれこれ15年近く前になるでしょうか。
新潟で白いイチゴを作っている農家さんを訪ねたことがありました。
ほんのり桃の香りがする白いイチゴ。
見た目は淡いピンクで、みずみずしくて甘くておいしかった!
実はそのイチゴの取材に行くことが決まった時、ある人から「白いイチゴなんて売れるもんか!イチゴは赤くてなんぼだ!」と言われたことが。
当時は収穫量も少なく、まだまだ一般的ではなかったのですが、白いイチゴ、今では品種も増えて、メディアでもよく取り上げられていますよね。

淡いピンクもかわいい!
白いイチゴを見ると、新潟の農家さん親子の笑顔が思い浮かぶとともに、「売れないだろ!」と言い放ったあの人どうしてるかな、なんてふと思ったりしています(笑)
と、春スイーツといえば抹茶のお菓子も人気ですが、私はどちらかというと抹茶は苦手……。
抹茶のお菓子は大好きなピスタチオのお菓子と色が似ているので「わぁ、ピスタチオだ!」と思ったら抹茶でがっかり、なんてことも。
皆さんも似たような経験あるでしょうか?
逆パターンとか??
さて、これからが春本番!
季節を彩るお菓子、思い切り楽しみたいと思います♪